家事問屋が生まれた場所 About - Background

金属加工のまち、燕三条

新潟県の中央に位置する燕市と三条市。
通称「燕三条」と呼ばれるこの地域で、家事問屋は生まれました。

日本を代表する金属加工品の産地として知られ、
カトラリーなどの金属洋食器分野において
国内シェア9割以上を占めています。

燕三条の地図
和釘が並んだ画像
画像提供:燕市産業史料館

信濃川の流域でもある燕三条は、
古くから度重なる氾濫により、大きな水害を受けてきました。

そこで江戸時代初期、農民たちに副業として奨励されたのが

当時の建築に欠かせなかった和釘の生産

近隣で良質な銅が採れた燕では、
鎚起(ついき)銅器と呼ばれる銅製品の製造もはじめます。

和釘が並んだ画像

明治に入ってからは需要の変化に合わせて、
三条は刃物製造へ、燕は洋食器製造へ転換。
戦後は、当時まだ新しい素材であったステンレスの加工にいち早く着手。
その後も時代に合わせて柔軟に変化を続け、

日本有数のものづくりのまちへ進化してきました。

使い手に寄り添うなかで
生まれた家事問屋

創業当時

私たち下村企販は、
1973年に燕市で生まれた会社です。

その原点は、1874年創業の下村工業にあります。
日本で最初にステンレス製の包丁をつくった会社の一つであり、
包丁以外にもスライサー、ピーラー、キッチンバサミなど
刃物の製造に力を入れてきました。

そして1973年に下村工業の問屋部門として独立したのが下村企販です。
問屋とは、メーカーがつくったのものを仕入れ
小売店などに卸売りをする仲介役のこと。
なかでも産地に根づく問屋、いわゆる「産地問屋」の場合は、
産地のメーカーがつくるものを中心に集め、全国に卸します。
産地を知り尽くした産地問屋だからこそ、
産地の優れたものを目利きすることができるのです。

現在の店舗

下村企販が他の問屋と異なるのは、
製品の仕入れだけでなく、
自社で企画・開発も行うところ。

卸し先の要望を元に企画し、製品に合わせて工場を選び製造を依頼。
使い手の声に耳を傾けることで生まれてくるアイデアと、
つくり手の知識や技術をかけ合わせることで、製品を開発してきました。

こうした使い手に寄り添う姿勢を守りながら、
使い手が今の暮らしで本当に求めているものをつくりたい。
そんな想いから2015年に生まれたのが、自社ブランドの家事問屋です。

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