【わたしの家事問屋 vol.9】ストーリーのある道具が並ぶ、「おいしい」の生まれるところ

文/藤沢あかり
設計から素材選び、作り手による加工や仕上げまで、さまざまな思いと技術を込めてつくられる家事問屋の製品。でも、製品としての完成はゴールではありません。ほんとうの始まりは、使い手に「わたしの道具」と感じてもらってからです。
この読み物では、家事問屋を生活に取り入れている方々に、アイテムを選んだ理由や使い勝手をうかがいます。家事問屋の製品は、暮らしのなかでどのように活躍しているのでしょうか。
目次
自分たちの手から生まれる、おいしいもの

今回訪ねたのは、妻、そして3歳の息子と暮らす“カメラ妖怪”さんです。ちょっと不思議なこのお名前は、学生時代に友だちがつけてくれたあだ名だそう。その名の通り、趣味のカメラを片手に、日常のあちこちを切り取る様子はインスタグラムでもたくさん紹介されています。

「家事のなかでいちばん好きなのは料理です。子どものころは母に言われるがまま、玉ねぎの皮を剥いたり、卵を割ったりしていました。当時は面倒だなあと思っていたけれど、ひとり暮らしを始めたときも『どうせならおいしいものを作ろう』と、料理だけは苦にならずにできました。きっと母のおかげですね。
いまも、自然豊かな場所に家を建てたというと聞こえはいいけれど、おいしいものを食べに行く店もあまりないので自分たちで作るしかないんです(笑)」

家づくりのとき、真っ先に選んだのは木をふんだんに使ったキッチンです。天板には、すっきり見えて掃除もしやすいステンレスを選びました。楽しく料理を続けていけるよう、夫婦どちらも使いやすいカウンターの高さや、並んで料理ができる通路の幅など、細かな使い勝手にもこだわっています。
「キッチンでは、何を作るかと同じくらい、どんな道具で作るかも大切だと感じています。使いやすい道具はやっぱりテンションを上げてくれますし、なにより毎日使うものです。
家事問屋の道具は、そんな気持ちにぴったりでした。シンプルでスタイリッシュ、なんだかすごく使いやすそうだし、うちのキッチンにも似合うだろうと思ったのがきっかけです」
はかる、混ぜる、注ぐがスムーズになるボウルシリーズ

カメラ妖怪さんが、初めて手に取った家事問屋のアイテムは、「小分け調味ボウル6・7・8」の3サイズと「下ごしらえボウル11」でした。
「名前の通り、しょうゆやみりん、砂糖などを先に計って混ぜておく作業には欠かせません。小ぶりなサイズにもきちんと注ぎ口がついているのも、フライパンやお鍋に入れやすいところも気に入っています。
ちょっとしたことですが、この“合わせて混ぜておく”という作業がスムーズだと調理の手間がぐんと楽になる気がします」

「息子の大好物のだし巻き卵を作るときにも活躍しています。『下ごしらえボウル13』を使うと、家族3人分、卵3個で焼くのにぴったりです。立ち上がりがしっかりあるのでかき混ぜるときもこぼれにくいし、何回かに分けて注ぎながら焼く作業も、キレが良い。菜箸で伝わせながら注がなくても、スッとできます。
下ごしらえボウルも便利さに感動し、すぐに買い足して、結局こちらも3サイズすべてを揃えました」

「このサイズは、納豆にもいいんですよ。納豆1パックと卵1個、あとは昆布やネギなどその日の気分でいろいろ混ぜます。僕の手だと、底から包むようにしっかり持てるのでかき混ぜやすいんです。もちろん、底面が平らで安定しやすいので置いて混ぜるのもばっちり。この絶妙なかたちがいいですよね」
こぼれにくい深さがお気に入りポイントです

「計量スプーンもお気に入りです。安いもの、それこそ100円ショップにもあるようなアイテムですが、家事問屋さんのものは使ってわかる良さがありました。
皿の直径がほかのものに比べて小さく、そのぶん深さがあります。だから液体も粉末もこぼれにくいし、こぼさず量りやすいです。
コンソメのような粉末調味料の容器に、直接入れられるサイズ感なのも些細なことですが便利だなあと感じています」

子どもが大好きなから揚げに欠かせない揚げものトング

「子どもができると、揚げ物が増えるってほんとうなんですね。わが家も唐揚げやフライドポテトの登場する回数が増えました。そこで活躍しているのが『揚げものトング』」
唐揚げもしっかりつかめてギザギザのおかげで油切れも良い、鍋に出し入れしやすい角度も絶妙です」

「この角度が調理途中に作業台に置いたとき、先端が浮くようになっているんですよね。実際に使ってみて『なるほど!』と、使い勝手の良さに驚きました」

どんな場所で、どんな人が携わって作られているのか

「家事問屋のアイテムを選びに行くと、いつも店員さんが熱く語ってくれます。どの店に行っても同じようなことはたびたびあって、熱量をもって伝えたくなるくらい、店員さんの視点でも良い品なのだろうと感じています。
僕は洋服が大好きなのですが、そこにはデザインの良さはもちろん、そのバックボーンを知ることで深まる魅力があります。どんな場所で、どんな人が携わって作られたものなのか、どうしてその素材や形になったか、そこに興味があるんです。作り手から直接話を聞きながら迎え入れることで、使うときにも職人さんの顔や、込めた想いを思い出せるし、さらに愛着がわいて大切にしたくなります」

「同じようにキッチンの道具も、どこで、どんなふうに作られているのかを知りたい。そういう点でも、家事問屋のものづくりの姿勢にはとても惹かれています。
昨年は、実際に現地に行ってみたいと家族旅行に新潟を選び、燕三条を訪れました。のんびりとしたいい町ですね。土地に密着したものづくりの歴史を学べる産業資料館に行ったり、フライパンを選んだり。ごはんもおいしいし、最高の旅になりました」
道具がひとつ増えるたびに知る、作り手の想い。その道具からおいしいものが生まれ、今度は家族や友人たちと食卓を囲む風景も、思い出となって刻まれていくのかもしれません。
「最近、息子があんまり野菜を食べてくれなくて」。ちょっぴり困ったように話すカメラ妖怪さんでしたが、その顔はなんだかとてもしあわせそうに見えました。
読みもの登場製品

小分け調味ボウル 7
価格:1,100円(税込)

下ごしらえボウル 13
価格:2,090円(税込)

計量スプーン 5-15
価格:1,430円(税込)

揚げものトング
価格:2,200円(税込)












