【わたしの家事問屋 vol.3】わくわくもやる気も、道具が連れてきてくれる。道具選びで、料理を楽しく
文/藤沢 あかり
設計から素材選び、作り手による加工や仕上げまで、さまざまな思いと技術を込めてつくられる家事問屋の製品。でも、製品としての完成はゴールではありません。ほんとうの始まりは「使い手」に渡ってからです。
この読みものでは、家事問屋を暮らしに取り入れている方々に、アイテムを選んだ理由や使い勝手をうかがいます。家事問屋の製品は、暮らしのなかでどのように活躍しているのでしょうか。
目次
ほっと落ち着く大好きな家には、大好きな道具だけを
「わが家は、どんなに仕事で疲れていても、ほっとできる大好きな場所です。大切な住まいだからこそ、お気に入りのものだけを集めていきたいと思うようになりました」
そう話すのは、今回の使い手 mhome0811さんです。希望を盛り込んだこの家に夫婦で暮らしはじめ、3年が過ぎました。
「家づくりで一番にイメージしたのは、ワンルームの平屋です。寝室スペースも黒格子の間仕切りにし、ゆったりと暮らせるようにしました。ひと続きの空間なので、キッチンはシンプルに。食洗機もつけなかったんです。食器はすべて手洗いですが、お気に入りの道具やうつわなら不思議と苦になりません」
仕事の日は、作り置きの夕飯を各自がそれぞれのタイミングで。代わりに休日は、大好きな日本酒をおともに、お気に入りのうつわをたくさん並べます。夫婦揃ってのんびりとおいしい時間を過ごすのが、なによりの楽しみです。
「以前は、好きなうつわをゆとりのある休日だけ使っていましたが、どこか味気なく、気持ちも上がりません。気に入ったものをどんどん使うことで、楽しく、おいしく食べられるし、片づける時間も機嫌よくいられるようになりました」
そんな毎日には、使いやすく、洗いやすい道具が欠かせません。段取り重視のキッチンを支えているのは、ずらりと並ぶ家事問屋のアイテムです。
「食材も道具も、日本のものが好きなんです。家事問屋は、日本の企業が工夫を凝らしてつくる背景があり、わたしの暮らしにも合っているんだと思います。どれもその良さに納得できるし、新しいアイテムを選ぶときにも、家事問屋ならきっと間違いないと信頼しています」
引き出しから取り出してスタンバイ。毎日の料理はここからはじまります
「いちばんのお気に入りは、『お玉置き』。これをぱっと取り出して料理をはじめるというのが、いつものルーティンです。調理中のお玉や菜箸の一時置きは、小皿でも間に合うと思っていましたが、菜箸が転がるのが小さなストレスでした。これは専用アイテムだからこその工夫がちゃんとあって機能的。見た目もすっきりしているから、作業台でもかさばりません。お皿の延長みたいな感覚で洗えて、ステンレスだから汚れ落ちもいい。夫も『これ、いいよね』って気に入っています」
「使わないときはしまっておけるのもいいですよね。うちは引き出しの取り出しやすいところに、『薬味おろし』と重ねて収納しています」
「下ごしらえボウル」は、つくり置きの頼もしい相棒
「つくり置きに欠かせないのが『下ごしらえボウル』。出番が多いのはまんなかの11サイズで、卵3〜5個くらいの卵焼きをつくるときに、ちょうどいい大きさです。注ぎ口がついているので、卵液を数回に分けて流し入れる作業もスムーズになりました」
「ミニトマトをちょっと洗ったり、玉ねぎをみじん切りにして水にさらしたり、天ぷらの小麦粉をつけたり。ボウルを使うシーンは、たくさんありますよね。目盛り付きなので、鍋でご飯を炊くときの水の計量にも使っています。どのサイズもそれぞれに便利だし、重ねて収納できるので3サイズ揃えて買って良かったです」
ステンレスの「蒸しかご」があれば、蒸し料理がぐっと身近に
「蒸篭に憧れながらも、扱いやお手入れがきちんとできるか不安だったんです。そんなときに、このステンレス製の『蒸しかご』を見つけて、これなら手軽かも!と、選んでみたら大正解。蒸篭と違って丸洗いできるし、いつものフライパンや鍋を使えるので蒸し料理のハードルが一気に下がりました」
「大根やかぼちゃなどの野菜やお肉を蒸したり、シュウマイも気軽にできるようになりました。レンジでチンするより、ずっとおいしくなるんですね。蒸した野菜は塩で食べたり、温野菜サラダにしたり。蒸しパンづくりもできるそうなので、今度チャレンジしてみたいです」
道具ひとつで気持ちが変わり、暮らしが変わる
mhome0811さんが料理の楽しさを知ったのは、小学生のころ。4人きょうだいの2番目として生まれ、親は共働き。家族みんなが、当たり前のように料理をする家庭で育ち、中学生のときには毎日のお弁当を自分でつくるようになっていました。
料理は、つらいものではなく楽しむもの。その気持ちは、当時もいまも変わりません。
「最近は『ミニ泡立て』を買ったので、『下ごしらえボウル』と合わせてドレッシングをつくるのが楽しいんです。つくったほうがいいよね、ではなく家事問屋のアイテムのおかげで『つくりたい』って思えます。道具ひとつで、気持ちが変わるものなんですね」
「いまは、『焼き串』が気になっています。アイランドキッチンで、夫婦で調理しながら飲んだり食べたりするのにハマっているんです。焼き串があれば、もっと盛り上がりそう!
ミニ泡立ても焼き串も、必要不可欠なものではないかもしれません。でも、取り入れると作業がスムーズになるし、家事のモチベーションも上がります。家事問屋のアイテムは、そういうものが多いですよね。パッと見ただけではわからなくても、使ったら違いに気づけるものばかり。
こんなに便利だよ、料理がラクに楽しくなるよ!って、みんなに伝えたいし応援したくなる。わたしにとっては推し活のような気持ちです(笑)」
実はmhome0811さん、毎日の通勤時間は片道約2時間。帰宅後は、お疲れも相当なものでしょう。それでも、つくり置きのおかずをお気に入りのうつわに盛りつければ、楽しいひとときが生まれます。買ってきたシュウマイも、「蒸しかご」で蒸し直せば、それだけでごちそうです。
大切なのは、手間をかけることではなく、楽しもうと工夫を凝らすこと。
道具選びも、そんな暮らしにわくわくを添えてくれているようです。
読みもの登場製品
お玉置き
価格:2,200円(税込)
下ごしらえボウル 11
価格:1,650円(税込)
薬味おろし
価格:1,650円(税込)
ミニ泡立て
価格:495円(税込)
蒸しかご
価格:2,750円(税込)
焼き串(6本組)
価格:990円(税込)